またしても予告済みの話題です。稼働開始後しばらくしてからエントリをUPしようと思って放置してたら、半年近く経っていたことに気付き愕然としました。。もはや時が加速しているのでは・・?
ということで、録画サーバ用PCを調達してfoltia anime lockerを導入しました。機器構成はこんな感じ。例によってオリオスペックで組みました。
サーバ
カテゴリ | 詳細 |
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ケース | QUIESPEC Slim Value CL |
マザーボード | ASUS PRIME H370M-PLUS(Intel H370 chipset/USB3.1) |
CPU | Intel Corei3-8100 (3.6GHz/6MB/4core4thread/UHD630/65W Core) |
メモリ | 16GB(8GB * 2) |
ディスク | 250GB SSD SAMSUNG 860EVO Series |
PCI Express | キャプチャボード(PX-W3PE4) |
CPUは価格/省電力とエンコード性能を天秤にかけてi3を選択。メモリは16GBもいらなそうなんですがデフォルト構成なので仕方ない。起動ディスクはSSDに変更してCDドライブを外しました。で、家で録画用ディスクとキャプチャーボードを増設。
金曜日に届いたので帰宅後組み始めたのですが、情報もそこそこあるし中身がLinuxということで勝手もある程度分かってるのですぐ終わるだろうと高を括っていた所、お約束通りハマってしまい、一部パーツの不足もあって調達に出向くなどした結果ほぼ1日かかってしまいました。。せっかくなのでハマった所を記録として残しておきます。
キャプチャボードのブラケットが(微妙に)PCケースと合わない
キャプチャーボードがPCケース側のPCIブラケットをはめ込む穴と微妙に噛み合わず、上手く入らなかった。キャプチャーボードのブラケットを外したところ問題なく入ったものの、ブラケットを付けないとまともに固定できないので試行錯誤した結果、ブラケットのネジ止めを1箇所にすることでボードとブラケットの角度を少し付けることで解決。ただ、挿したボードを上から固定する金具の締まりが悪くなったので、それも鑑みるとブラケットの寸法に問題があるのではと推測。
ちなみに、このPCケース側のPCIスロット目隠し板は半抜き加工で一度外すと再装着ができないので使用するスロットのみ外す予定だったけど、他の場所なら上手く入るのではと試した結果2箇所外してしまったため、パーマセルテープで目張りをする羽目に。フルオープンでも良いんだけど、大昔そうやって運用してたら結構な量のホコリが流入していたこともあるのでこれで。
USBブートできない
USBメモリ自体は正常にブートデバイスとして認識されてるようだったのですが、選択してもブートせずすぐBIOSに戻ってしまうような事象。そもそもHDDやSSDがメニューに表示されないのもおかしいと思って調べ、CSMを有効化して解決。(しかし、これが原因でその後ハマる)
録画用ディスクのメタデータ(ZFS)が削除できずインストールに失敗
上記対処後、一旦は問題なくインストール用URLにアクセスでき、諸々設定してインストールも開始できたのですが失敗。ログを見てみると録画用ディスクにLVM作成する所で「zfs_member」というメタデータが残っており削除できない旨のエラーが出ている。(元々サーバにてRAIDZ2構成で使用していたディスクであるため)一旦はインストール設定からディスク情報を削除することに。サーバ再起動後、次の項目でハマる。
ちなみにメタデータ自体はディスクヘッダをddで消しても残存しており、ひょっとして対象ディスクを全部0埋めしなきゃいけないの?3TBだぞ何時間かかるんだめんどくさいと思いながら調べたら流石にそんなことはなかったようで、以下記事の通りにwipefsコマンドを実行して解決。
ディスク情報削除後、UEFI BIOSが起動しない
BIOSからもう1回USBメモリブートを選択し直すつもりだったものの、どう頑張ってもBIOSが起動しない。DELキーやF2キー、F8キー押しっぱなしとか一通り試したもののNG。やむなくCMOSクリアして復旧はしたものの、CSMを有効化すると再度同じ事象が発生したので再度CMOSクリアする羽目に。。
かなり焦りつつも、さすがにディスクの情報削除だけでこんなことにはならないだろうと思い原因を色々調べた所、どうもFast BootやSecure Bootの設定が悪さをしていそうだったのでそれらを無効化した結果BIOS起動に成功。おそらく直接的な原因は前者だったんだろうけど、後者もCentOS6な以上は関係ない(というかあったらまずい?)ということでそのまま。
インストール完了後、オンボードNICが認識されない
これが一番謎だった。インストール作業中はNICがUPしているのに、インストール後再起動した所NICがUPしない。直接OSログインして確認するとそもそも認識すらされていない。ちょっと調べて、以下記事の通りe1000eのドライバをビルドすれば良さそうということは分かったので、Intel公式サイトからドライバのtar.gzを落としてmake ⇒ make installして事象自体は解決。インターネットに繋がらない以上追加でrpmパッケージ持ってくるのに苦労するなあと思っていたので、要求されないのは助かった。。
その後最初の事象の原因は何だったんだろうと考えていたのですが、USBブートで起動してくるOSのプログレスバーにCentOS7って書いてあったなーということにふと気づき、疑問が解消。まあチューナードライバ周りとか考えると6の方が良さそうだけど、インストール時のLiveCDとバージョン違うというのは想定してなかったわ。。
キャプチャーボードが認識されない
ひとしきりセットアップ完了したのでいよいよ視聴テスト!!の結果画面が映らない。管理画面から確認した所チューナーを認識していないことに気付く。lsusbコマンドで確認しても確かに認識されておらず絶望。ないよなあと思いつつ配線ミスを疑い、再度マザボの仕様書と突き合わせて確認した所、、
(キャプチャーボードから出す)ケーブルが、USB2.0用コネクタではなく、シリアルポート用コネクタに挿さっていた
ことが判明。しかも、USB2.0用コネクタが2ポート共PCケースのフロントUSBポートで埋まっていたため、事前に片方取り外していたのにも関わらず挿す時に間違えるという体たらく。頭を抱えつつ配線を修正して解決。己の粗忽さが嫌になりますな 。
ちなみにシリアルポートとUSB2.0ってマザボ側のコネクタ同じ形状なのね。初めて知った。コネクタの配置が近いから間違えやすいんだよということにしておく。しておいてください。
カードリーダーがB-CASカードを認識しない
ハマりそうだなーと思っていたカードリーダ-周りの問題は下記記事と同じ方法であっさり解決できたものの、セットアップ完了後別の部屋に改めて設置すると上手くカードを認識しない。配線を見直した所USB3.0ポートに挿さっていたため、USB2.0ポートに挿し直したところ正常に認識。正直、どのポートに挿したのか含め違いを全く意識していなかった。反省。。
カードリーダーはNTTCom製の現行モデル(ACR39-NTTCom)を購入。普通に使えました。
上記構成にてエンコード(SD+HD設定)時はMAXでCPUコアほぼ100%使っているようでした。所要時間は30分番組で約40分。CPUはi5積むかどうかギリギリまで悩んだのですが、片っ端から録画するとかしない限りは全然OKそうです。Coffee lake世代からコア数が倍増した恩恵を受けられました。流石に2コアHT無しはちとキツいかなと。。
ただ録画用ディスクの容量・冗長性を考慮すると定期的に外部データを逃がすような工夫はしておきたい所。そういう機能はなさそうなのでちょっと考える。視聴に関してはfoltia経由の方が便利そうではあるので、純粋なバックアップという観点でもいいのかもしれないけども、構成とか調べるのもそれはそれで苦労しそう。