予告通り第二弾のエントリです。他のヘッドホンのリプレースではなく新規購入です。 主に収納スペースの理由で漆ホンも下取りしてもらうか悩んでいたのですが、最終的にギリギリ置けそうな目処が立ったので。
元々HD800を非常に気に入っており、最新フラッグシップ機種が出たら購入を検討するつもりではあったのですが、2016年に出たHD800SはHD800を中低域寄りに調整したというような機種という話を聞いていて、同じ開放型ということもありわざわざアップグレードする必要もないかと思って見送りました。HD820も外見はHD800系統のものだったので、最初はマイナーチェンジかなと思っていたのですが、開放型ではなく密閉型であるということで俄然興味が出てきました。フルサイズのヘッドホンはほぼ開放型しか作っていないメーカーという認識なので、フラッグシップを密閉型で出してきたというのは面白いなと。その上で、HD820はHD800Sを密閉型にしたような音という感想を見かけたこともあり、密閉型なら中低域は原理的にHD800より出るだろうし、音作りの傾向がHD800系統から大きく外れていなければ買いでしょう!!という思考から購入に至りました。まあ、このタイミングになったのはペコちゃんの下取キャンペーン+ゼンハイザーのキャッシュバックキャンペーンにまんまと釣られたからですが。。
装着感については、HD800とほぼ変わらず良好です。密閉型になった分重くなったのかなと思っていたのですが、公称360gということでHD800と同じなんですね。後、イヤーパッドの素材がレザー調のものに変わっています。HD800より肉厚でクッション性も良いです。このへんは密閉型への設計変更によるものでしょうね。
ちなみにちょっと話が逸れますが、イヤーパッドの交換はHD800と比較して相当楽にできそうです。少し力を入れたら簡単に付け外しできました。HD800は取り外しはともかく、取り付けは相当な力をかけないといけないのでハウジングが破損するんじゃないかとヒヤヒヤだったんですよね。ヘッドパッド部分は全く同じ機構のようです。
音質の感想については、 いつも通りいい加減に箇条書きで。。。環境はVolumio(Raspberry Pi 3 Model B+)⇒ADI-2 DAC⇒HD820です。 VolumioとADI-2 DACはUSB接続。
- 中低音の量感や表現力はHD800より上手。密閉型の利点も感じる。
- 高音ももちろん上手。構造上開放型と比較して響きや抜けは劣るんだろうけど、個人的にそれ自体はあまり気にならない。
- HD800よりドライバが耳に近いこともあるのか、音場は相対的に近め。ただ密閉型であることを上手く活かした空間表現はできているように思うし、逆に近すぎるとは感じない。オーケストラはもちろん得意。
- モニタ志向というか音の情報量が多いこともあって、音源によってはあまり気楽に聴けなかったり、元々の音源の拙さがはっきり分かってしまうものがある印象。気楽に長い時間聴いていられるのはHD800の方かな。。(もちろん音源にもよるけど)
個人的には、デザインや音の傾向含めてHD800と十分棲み分けできると感じています。HD800Sは試聴したことがないので分かりませんが。
写真も一応載せます。パッケージングとしてはHD800Sと大体同じみたいですが、化粧箱の内装が布張りではなくスポンジ素材に変わってるようでした。(別にどっちでも良いです)箱自体のサイズはHD800より一回り大きくなっていたので、収納スペースカツカツな自宅事情を考えるとこれは辛い。バランスケーブル付いてくるようになったのは嬉しいですね。(ADI-2 DACはバランス接続非対応なので使えませんが)後、周波数特性の測定結果グラフが入ったUSBメモリも付いてきます。最初何が入っているのかと思いましたが、HD800Sでも同じ仕様のようです。HD800と並べた写真も撮ってみたのですが、微妙に自立しなくて撮るのに苦労した上あまり良い写真にもなっていないという(苦笑)後、いつも通りS/Nだけ無駄にPhotoshopで修正しています。
ということで、2018年最後の大物になりましたが良い買い物でした。この後電源タップとかインシュレータとか細かい部分に幾つか手を入れたりしてみたのですが、そのあたりはまた別の機会に。 もう一年以上経ってしまいましたが、次は模様替えの話ですかね。早すぎる。。