というわけで、大変間隔が空きましたが第三弾。スキャナ編。いや、準備編や裁断編のアクセスが地味ーに伸びているようなので、早めにやらないとなあ、と。いや数か月どころか年明けしてるとか早くもなんともないですね、すいません。。

PFU ScanSnap ix500

という訳で、裁断機同様、過去本格的に使用したことがなかったのですが、HW/SW両面からまず感想をつらつら書いてみます。スキャン対象はこれまで同様、同人誌orコミック単行本です。

【良い点】

  • 不使用時のフットプリントが小さい分使用時のスペースを考慮するのが面倒だと思っていたものの、前面は構造上仕方ないとして、背面が想像以上にスペース取らなかった。原稿サイズにも拠るけど、私の場合窓際から10-15cmくらい空けておけばOK。メンテ含め、全体的に取り回しは楽。
  • 上記を踏まえると、搭載可能枚数50枚というのはImage Formulaの30枚と比べると純粋なアドバンテージになる。一般的なコミック単行本であれば2回のスキャンで1冊終わるので、30枚の場合と比較してかなり楽と推測される。スキャン速度についても同様。別のエントリで書こうと思うのだけど、スキャン後の手戻りがザラなので・・
  • 感覚的なものだけど、動作音(機械音)が思ったよりも小さい。
  • 重送は(糊が残っているという外的要因を除いて)これまで一度もなく、重送検知率もほぼ100%。
  • PCとの接続はUSB2.0だが、スキャン速度(スーパーファイン/エクセレント)に特別不満は感じなかった。もちろんもっと速くなるんだろうけどね。Wifiは不使用。
  • Adobe Acrobat同梱。 身も蓋もあったもんじゃないけど、実際使用頻度はかなり高い。特定ページのみのスキャンやり直しとか、表紙(カラー)と本文(モノクロ)を別々にスキャンした後の再編集とか、それはもう色々。

【悪い点】

  • スキャン時のカラーモード自動判別の精度がイマイチ。カラー原稿についてはほぼ間違いなくカラーと判別されるが、モノクロの原稿は白黒orグレースケールのどちらかに判定されるかがマチマチなため、結果的に同じ本の原稿でも異なるカラーモードでスキャンされてしまうケースが多々。見た目も結構変わってしまうので、この部分を安定させたければ都度カラーモードを明示的に選択する必要がある。
  • ↑は仕方ないとしても、このカラーモード選択がまた面倒。スキャン開始時に設定画面が閉じてしまうため、毎回タスクバーからダブルクリックして設定画面を呼び出さないといけない。10冊20冊と連続してスキャンしてると、普通に間違える。
  • 裏写り軽減機能の完成度が激しく微妙。コミックス単行本で少し気になったので使用した所、原稿全体が一律に白くなる。驚きの白さ。なので裏写りは消えるのだが、他の要素も一律で薄くなり、モノによってはほとんど消えてしまう。(例えば写植でない書き文字とか)なら強度を調整しようと思ったのだが、これができないので、結果として裏写りがよほど酷くなるような原稿にしか使えない。モノクロ原稿読み取り時の濃さは調整できるようなので、これで頑張れということ?ちなみに、一般的な同人誌レベルの紙質では基本気にしなくて良い。
  • スキャン方式の性質上、柔らかい/薄い紙(同人誌/雑誌のカラーページくらい?)をスキャンすると、注視すると分かる程度のローラー痕が付く。amazonレビューにはもう少し激しく痕が付くように書いてあった気がするけど、ロットが違うのかそこまで気にはならず、濃い色の部分でないとパッと見は分からないレベル。スキャン結果への影響も特に感じなかったけど、サンプルが少ないから何とも言えない。。

うーん、他にも書こうと思っていたことがいくつかあったはずなのですが、それはまた思い出してから書くことにします。。

結論としては、総じてHW面に不満はないのですが、SW面で使いにくいと思う所がいくつか、といった感じ。競合機であるImageFormulaと比較したレビューをどこかで読んだ気がするのだけど、大体同じ印象です(HW○、SW×)もちろん、私の使い方においては十二分に実用に足るということも確かですし、何よりAcrobatの恩恵が想像以上に大きいので、特別悪い印象とはいうのは今の所ありません。(それでもカラーモードの選択だけはもう少し楽にやらせてくれよと思いますが・・)

ちなみに、ここまで書いておいてアレですが、実際の自炊(スキャン)作業が楽かというと、必ずしもそうではないので、そのあたりはまた別にエントリを立てて書きたいと思います。私なりのコツ?のようなものも書ければと。いや本当に思ったより大変なんですよ、ノイズとか白線とか・・