またえらい間が空きましたが、ざっくりとした感想をば。いつも通りネタバレあり。


室見さんの成長

4巻くらいで一度自分自身で話しており、8巻でも触れられてましたが、梢さん相手に頭下げたって事実はかなり大きいと思うのです。1巻2巻でのやり取り考えると本当に信じられないレベルのお話。他にもいつの間にか技術先行で話をしなくなったりとか。正直、桜坂は良くも悪くも努力と根性と閃きでどうにかしてしまい成長云々が見えにくいので、ある意味室見さんが一番成長しているように感じなくもないです・・

梢さんのマルチロール能力発揮

8巻の次郎丸さんも規格外でしたが、いくらバイトでやってたSEが小所帯だったとしてもあれだけ広く知見を持てるのは凄いですよね。それでいてコアの技術力でも室見さんに負けないっていうんだから、総合的には室見さんよりう・・おや、誰か来たようだ

社長の存在感

これまでの作品の中では負の面ばかりが強調される傾向にあった中、ほぼ初めてというくらい社長らしい形で話に絡んできたんじゃないかと。やり方に根本的な問題はあるものの、曲がりなりにも案件取ってくる力は大したものだと思います。まあ、室見さんにやり込められたおかげで、せっかくの見せ場が半減してしまったような気もしますが・・

まあ、今回はちょうど2巻に近い感じのお話だったので、緊迫感やら重苦しい雰囲気やらからはある程度離れたお話だったこともあり、割とニヤニヤしながら読めました。7巻とか胃が痛くなってしょうがなかったもの。