おしごとで本格的にOracle触り始め&資格取得し始めてちょうど一年ちょい経つので、ちょっと振り返ってみました。

Oracle Master Bronze Oracle Database 11g

一番最初に受けたのが11gSQL基礎だったのですがこれ一番難しいテストな気がします。勉強してなかったのが単純な原因とはいえ二回落ち、三回目でようやく合格(65%)。今受けたとしても確実に落ちるでしょう。。。

Bronze DBAはSilver DBA合格後に受験。Silverがギリギリだった教訓から結構真面目に勉強したら逆にやり過ぎだったらしく開始20分くらいで終了(95%)。入門的な位置付けの資格なのにEMを中心に出るから先にSilver受けた方がやりやすいよーという助言の元にこういう順序にしたのですが、正解でした。最も、問題の難易度も相応なので単純に知識や経験の増加によるものと言えなくもないのですが。

Oracle Master Silver Oracle Database 11g

一回目58%で不合格、二回目66%でボーダーライン合格。試験をボーダー付近で通るのはもはやお家芸ですが、でも正真正銘のボーダーは英検二級以来かも。多分この頃が一番正攻法で資格を取りに行ってた気がします(黒本と問題集を一通りやりました)。出題範囲の広さが最大の敵。この頃から、勉強にかけた時間と試験結果が比例しない=勉強のやり方が良くないのかなぁと考えるようになりました。考えるのが遅い!!って話なんですけどね。

Oracle Master Gold Oracle Database 11g

一回目86%で合格。メイン範囲を案件でカバーしてたので割と余裕だろうと思っていて、黒本&白本見たら思ったより難しくて全然間に合わないことに気付き、手段を選ばない方針に変更。てことで、iStudyとクラムメディアのおかげで合格したようなものです。。過去問は演習問題という意味でも手に入れる価値があるなあと感じました。ていうか、大学時代はそれで上手くやってたんだから、素直にそうしとけば良かったという話なんですけどねえ。

ちなみに、クラムメディアをあまり信用しておらず時間もあまりなかったので、ASMとかフラッシュリカバリなどの暗記問題だけ使いましたが、のちのち周りに話を聞くと全範囲クラムメディアだけで良かったと聞いてちょっと損した気分に。。逆に、メイン範囲はほぼ自分の地力だけで解けたとも思っているので、そう考えると悪くはないかな・・とも。

Oracle Certified Expert, Oracle Real Application Clusters 11g and Grid Infrastructure Administrator

おしごとの事情で合格する必要があったので受験。一回目で合格(RAC:71%,Grid:78%)今まで数々の試験を受けてきましたが、これだけ試験中落ちたことを確信していながら合格したのは、これが初めてです。

過去問が一気に胡散臭くなり(英語Only,あからさまにSEOを目的とした類似サイトの山,日本語の過去問は訳も答えもムチャクチャ(あれで10k弱取るのは詐欺よね..))、難易度的にもまともに解ける問題は少ない。試験対策本も出ておらず当てになる情報は合格体験談のみ(内容もまぁそんだけやりゃ合格するだろうなと思うものばかり)ということで、試験慣れ&できる限り問題を覚えて帰るのが目的だったのですが、いやまさか受かるとは・・しばらく何かの間違いだと真剣に考えてました。

実際に過去問がカバーしているのはRAC/Gridセクション合わせて全体の4割弱(家に帰って見返すと5割以上はあった)。Gridは問題数の多さや過去問の割合が比較的高かったこと、勘や常識でどうにかなった所も少なからずありひょっとしたらひょっとするだろうなと思っていたのですが、RACは問題数が少ない上に過去問割合が全体の3割程度ということで問題を見た瞬間からこれは無理だろうなと。最初は適当に解いていたのですが、まぁせっかく受けにきたことだし分からないなりに真面目に解いてみようかと思ったのが良かったのかもしれません。問題文をよーく読むとどうにか2択3択くらいまで絞り込める問題もありましたし、そういう心構えは大事なんですね、と分かったようなことを書く資格もない気がしますが。。

とにかく勘と経験と常識をフル活用した試験でした。ある意味(全然勉強してない時の)IPAの情報処理試験に通ずるものがあるかもしれません。


その一方で、所詮資格は資格以上の何物でもないということがこの一年で殊更分かったような気がします。IPAの有象無象な資格は最初からそう認識してましたが、Oracleお前もかーという心境。だって「資格を取ったことで技術的にできるようになること」なんかないんだもの。資格を取るための勉強に意味があるとか言う話は良く聞くけど、使いもしない機能について勉強するくらいなら実案件やトラブルと格闘していた方が余程勉強になる。資格に人が引っ張られる側面は確かにあるかもしれませんが、その為に資格を取るなんて本末転倒ですし。

ただ「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」って切り捨てるほどでもないと言うことも分かりました。それは飾りとしての資格に価値があるから。Platinumくらいまでいかないとダメですが、確かにできるようになることはあります。RAC Expertにしてもケースが特殊だとは言えできるようになることがあるから取った訳で、価値の在り方にも色々あると言う意味でちょっと考えは変わりました。その価値が必ずしも魅力的ではないんですが、まぁないよりはマシかなと思えるだけでも十分かと。

とは言え、結局のところモチベーションが自分の矜恃やプライド頼みというのは変わらなさそうです。。蒐集欲も出てはきましたが、それよりはさっさと報奨金を復活させて欲しい所です。IPAの高度にあれだけ出すなら、その半額でも出して貰えれば十分モチベーションになるんだけどなぁ。あれこそ取る過程にも結果にも意味のない資格だと思っているのですが。。


最後に、今後の受験予定。

  • Oracle Database 11g Performance Tuning Certified Expert
  • Oracle Master Platinum Oracle Database 11g

Platinum特訓は今年度中に受けてみようかと思っていますが、試験自体は一回で合格は無理だろうなぁ。早いとこチャレンジした方が楽かとも思わなくもないですが。Performance Tuningは黒本も研修もあるので、取ってみようかと。